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歳入庁構想「これが・・・戦争・・・」

      2016/02/14

財務省と国税庁

あなたはひょっとして、この国の官僚たちのことを「無能」や「マヌケ」などと思ってはいないだろうか。

もしそうだとしたら、それは大きな間違いだ。

彼ら官僚組織は自らの目的を達するため周到に計画を練り、確信に満ちた行動を常にとっている。
つまり、やる能力が無いんじゃなくて、やらないのだ。

今日は歳入庁構想を例にして、この国の裏の支配者に立ち向かうにはどれだけ勇気がいるのか、それでもやらなければいけない理由は何なのか、政治や行政に疎い僕でもゾクッと感じたことを書き残しておきます。

その前に

National Diet Building © by Dick Thomas Johnson

素人が素人なりに概要を整理しておこうと思って書いたレベルの投稿ですから、政治・行政に精通している賢人はこの先を読んでも得るものが無いかもしれません。

以下主に、元経産官僚でTVタックル等でもおなじみ古賀茂明氏の著書「日本中枢の崩壊」を読んで知ったことについて書きますが、未だ読んでいない方には少しでも概要を知ってほしい、既に読まれた方とはぜひ価値観を共有したい、そういう思いがあります。

【目次】

そもそも歳入庁ってなに?

Ministry of Finance © by Dick Thomas Johnson

ザックリ言うと、消えた年金問題でおなじみの旧社会保険庁(現日本年金機構)の業務を、国税庁と統合してしまおう。そして両方とも本省から切り離して内閣府の下に置いてしまおう。これがいわゆる歳入庁構想ということです(間違っていたらご指摘ください)。

国税庁の強力な情報収集能力と徴収能力を使って、保険料納付率を上げようというわけですね。

歳入庁構想に関してより詳しく知りたいという方は、神雅敏さん(みんなの党衆議院大分3区)のブログを読んでみてください(ツイッターは@Masatoshi_Kan)。この方は複雑なことを図を使ったりして分かりやすく説明するのが上手です。あと若くて男前ですw

政策 歳入庁設置法案
この「歳入庁設置法案」というのは、現在国税庁(財務省)、厚生労働省、日本年金機構の3機関が主幹している税と保険料の管理を効率化すること、利用者の利便性の向上、納付状況の改善を目的としています。私自身、 …

財務省が絶対に認めない改革、それは国税庁の完全切り離し

伝家の宝刀「国税庁」

ところであなたには↑こんな人から刀を取り上げることができますか?このイラストでは完全に戦闘状態になっちゃってますけど。。。
少なくとも簡単ではなさそうですよね。

というか、刺し違える覚悟が無いとチャレンジする気が湧きません。
失敗したら血の雨が降るということは想像に難くないでしょう。睨まれただけで明日が見えなくなってしまいそうです。

古賀さんは著書の中でこう書いています。

なぜ、財務省はたかだか下部機関に過ぎない国税庁にこだわるのか。財務省のスーパーパワーの隠れた源泉が国税庁の査察権であるからだ。実は国税庁は、検察庁に勝るとも劣らない強力なツールなのである。

地位や名誉、信頼を基に社会で活躍する者にとっては、査察に入られるだけで致命傷になりかねません。そればかりか、刑事告訴された時点で多くのものを失ってしまうでしょう。その後無罪になったからと言って、全てを取り戻せる保証はないのです。

財務省にとって、この懐刀(ふところがたな)が、いざというときにものをいうのだ。
たとえ摘発しなくても、霞が関に楯つくマスコミや政治家には、やんわり「これ以上うるさいと、こちらも本気でやりますよ」と相手が受け取るような形で、それとなくにおわせるだけで十分だろう。
無論、財務省は国税庁を脅しの道具に使っているなどとは絶対認めないだろうが、査察や調査と霞が関批判の記事の間には、ある種の因果関係が存在すると感じているマスコミ人は多いはずである。

ここではあえて書きませんが、かつてこの歳入庁構想を唱えたために倒閣されたといわれる改革派政権のこと等が実名入りで綴られていますので、興味のある方は是非読んでみて下さい。

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まとめ

財務省が省庁の中の省庁といわれ、民主党政権が手を結ぶしかなかった所以といわれる予算編成権(上のイラストでいうところの鎧兜ですかね)に勝るとも劣らない、伝家の宝刀「国税庁」を切り離そうという歳入庁構想の話、コワいけどやらなきゃ、でもコワい!
なんとなく伝わりましたか?

ぼくは社会的地位もお金もありませんが、もし今後、税務調査をうけるようなことがあったら、こんな記事を投稿してしまったことを思い出して、またブログのネタにさせていただこうと思いますw

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